Juliette Jabkhiro Dominique Vidalon Lucien Libert

[パリ/リヨン 5日 ロイター] - フランスで5日、公務員の一部による1日限りのストライキに合わせて全国規模の抗議デモが行われた。首都パリのほか、東部リヨンで警察との小競り合いが発生したものの、大半は平和的に行われた。

フランスは大統領選を5カ月後に控えており、今月9日に労働組合などの協議を控えるルコルニュ首相に対する圧力も強まっている。内務省によると、この日のデモに全国で約60万人が参加。大統領選の決選投票で極右候補のマリーヌ・ルペン氏と対決する可能性がある急進左派「不屈のフランス(LFI)」のジャンリュック​・メランション党首のほか、中道左派政治家ラファエル・グリュックスマン氏らの著名政治家も参加した。

パリではデモ開始時、参加者がフランス国歌「ラ・マルセイエーズ」を歌い、カーニバルの山車も登場するなど祝祭的な雰囲気に包まれた。一部のエネルギー関連労働者や教員が参加した1日のストライキによりエッフェル塔は閉鎖されたが、交通機関への大きな影響はなかった。

ただ、デモ開始から約2時間後、行進の先頭にいた一部参加者が警察と衝突し、警察は催涙ガスで対応。デモ終盤にも一部の参加者と警察の間で衝突が発生し、周辺で少なくとも1件の小規模な火災が発生した。

リヨンでは、警察が数百人規模のデモ参加者と対峙。機動隊がデモ参加者の一団に催涙ガスを使用した。暴力力行為は抑え込まれたものの、緊張状態はなお続いている。

南西部トゥールーズ近郊では高校で火災が発生。内務省は花火が投げ込まれたことが火災につながったとしている。

抗議デモはマルセイユやナントなどでも実施。当局は全国で約7万人の警察官を動員し警備に当たった。動員数はこのところの週末とほぼ同水準となる。

Reuters Copyright (C) 2026 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。