Elizabeth Howcroft Mateusz Rabiega

[パリ 4日 ロイター] - フランスの銀行クレディ・ミュチュエル・アルケアは4日、サイバー攻撃による「不正取引」で盗まれた資金の回収を進めていると発表した。顧客の資金は安全だとしている。

被害額は暗号資産(仮想通貨)専門メディアのコインデスクが報じた1億3300万ドルを下回るとした上で、影響を受けた金額は「グループの財務力や健全性を損なう性質のものではない」と説明した。

同行の広報担当者は「今回の攻撃による財務への影響を正確に把握するため、担当チームが作業を続けている。最終的な金額を示すのは時期尚早だ」と述べた。

先週には暗号資産交換業者バイナンスから63億ドル相当の暗号資産が盗まれた。また、欧州ではインターネットに接続された冷蔵庫を狙ったサイバー攻撃が相次いでいた。

フランスでは1日夜から2日朝にかけて、地方の血液バンク3施設がサイバー攻撃を受け、血液製剤を保管する冷蔵庫が標的となった。

コインデスクはクレディ・ミュチュエル・アルケアから盗まれた資金が暗号資産だったと報じたが、同行はこれについてコメントを控えた。

攻撃の手口や発生時期、データが盗まれたかどうかについての質問には回答していない。

クレディ・ミュチュエル・グループに属する同行はウェブサイトで「今回の事案は(顧客の)資産に影響を及ぼしておらず、一部の送金の実行に遅れが生じたのみだ」と説明。攻撃は封じ込められており、検知後直ちに当局に通報したとした。

クレディ・ミュチュエル・アルケアの顧客数は580万人、資産は2115億ユーロ(2380億ドル)。BNPパリバやソシエテ・ジェネラルなどに比べると規模はかなり小さいものの、フランスの主要金融機関の一つとなっている。

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