Gilles Guillaume Dominique Patton

[パリ 29日 ロイター] - 仏自動車メーカー、ルノー・グループが29日発表した第3・四半期の売上高は、市場予想を上回った。人気の電気自動車(EV)の個人向け販売がフランスなど主要市場で伸び、販売台数の減少や中国勢との競争による価格下押し圧力を補った。

売上高は為替変動の影響を除くベースで1.4%増の116億ユーロ(130億ドル)。同社がまとめたアナリスト予想は0.3%減だった。増収率は上半期を下回った。

販売台数は6%減の49万7799台だった。中国の自動車メーカーが力を入れる欧州と中南米で競争が激化した。

第3・四半期の販売台数のうち、EVは25.8%を占めた。ルノーブランドのEV販売台数は年初から75.2%増えた。特にEV「ルノー5」の好調と、新型「トゥインゴ」の投入が寄与した。トゥインゴは発売以来2万6000台を販売した。

法人向けや短期レンタカー向けよりも収益性の高い個人向け販売を優先する戦略も奏功している。同社によると、欧州でのグループ販売台数に占める個人向けの割合は64.8%と、市場平均を20ポイント上回った。

一方、傘下の低価格ブランド「ダチア」は低迷が続いている。欧州の消費者が燃料費を抑えるためにEVに乗り換える中、EVやハイブリッド車(HV)の選択肢が乏しいためだ。第3・四半期の販売台数は12.8%減少した。

ダンカン・ミント最高財務責任者(CFO)は電話会見で、ダチアが最近参入したCセグメントと呼ばれる中型車市場では、「欧州で中国ブランドからの圧力が顕著になっている」と説明した。

ルノーはグループ売上高に対する営業利益率を約5.5%とする目標を据え置いた。下半期には小幅な改善を見込むものの、原材料費の上昇とインフレで改善幅が抑えられるとした。

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