Kentaro Okasaka

[東京 29日 ロイター] - イビデンは29日、2027年3月期の連結純利益予​想を従来の840億円から前年‌比39.7%増の890億円へ上方修正した。人工知能(AI)サーバー向けを中心とする高付加価値製品の受注増や円安基調の為替が利益を押し上げた。8月にも580億円から840億円へ上方修正している。

会社側の今回予想は、IBESがまとめたアナリスト17人のコ​ンセンサス予想の​平均値877億円を上回った。通期の連結営業利益予想も従来の1270億円から1330億円に引き上げた。

中間期(26年4─9月)の電子事業は、売上高・営業利益ともに前回予想を上回る結果となった。今後についても、AIサーバー向けや汎用サーバー向け製品の需要が堅調に推移するとみるほか、スイッチIC向け製品の需要拡大も見込まれることから、業績は順調に推移する見通しとしている。

同日、AIサーバー向けを中心とした生産能力増強を図るため、河間事業場(岐阜県)や海外工場で設備投資を実施することも発表した。投資額は約1510億円の予定で、29年度から順次稼働、量産開始の計画。AIが学習型から推論型、エージェントAIへ進化する中、需要増が見込まれるCPU(中央演算処理装置)向け高機能ICパッケージ基板の生産能力を増強する。連結業績への影響は軽微としている。

イビデンを巡っては、取引先の米半導体大手エヌビディアが日本にあるイビデンの大野事業場(岐阜県)を支援するため、生産能力確保に向け数十億ドルを前払いすると明らかにしている。生産能力の3倍増を目標とし、追加の生産能力は 28年第 1・ 四半期から段階的に立ち上がる見込みという。

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