[ニューヨーク 28日 ロイター] - ニューヨーク外為市場では、米連邦準備理事会(FRB)が金利据え置きを決定したことを受け、ドルが円やユーロなどの主要通貨に対して下落した。

FRBはこの日までの2日間の日程で開いた連邦公開市場委員会(FOMC)でフェデラルファンド(FF)金利誘導目標を3.75-4.00%に据え置くと決定。11月3日に中間選挙を控える中、インフレ動向に関する一段のデータを見極める姿勢を示した。

金融市場はFRBの決定発表直後は大きく反応しなかったが、ウォーシュFRB議長の記者会見が始まるとFRBの金利見通しに敏感な2年債利回りが低下。イールドカーブ(利回り曲線)のスティープ化が進んだ。CMEのフェドウオッチによると、市場では次回12月のFOMCで利上げが決定される確率は約85%と織り込まれている。

バノックバーン・グローバル・フォレックスのマーク・チャンドラー主席市場ストラテジストは「イールドカーブのスティープ化を受け、ドルはFOMC前の水準から軟化した」と指摘。オーシャン・パーク・アセット・マネジメントのジェームズ・セントオービン最高投資責任者(CIO)は「今回の結果はほぼ市場予想通りだった」と指摘。「利上げの可能性はもともと高くなかった」と述べた。

終盤の取引で、ドル/円は0.04%安の157.87円。ユーロ/ドルは0.32%高の1.1160ドル。主要6通貨に対するドル指数は0.2%安の102.15。

ポンド/ドルは0.12%高の1.3323ドル。英国のヒーリー財務相はこの日、バーナム政権で初となる予算案を議会に提示。エネルギー料金への補助や、燃料税の凍結など、数十億ポンド規模の家計支援策を盛り込んだ。財源確保のため、銀行や賭博に対する増税などに踏み切り、財政均衡への配慮も示した。

ニュージーランドドルは対米ドルで一時1.74%安の0.5583米ドル。ニュージーランド(NZ)準備銀行(中央銀行)はこの日、政策金利のオフィシャルキャッシュレート(OCR)を予想外に2.75%に据え置いた。据え置きは市場の予想外で、多くのエコノミストは利上げを見込んでいた。

カナダドルは対米ドルで0.37%高の1.40カナダドル。カナダ銀行(中央銀行)はこの日、政策金利を0.25%ポイント引き上げ2.5%とした。利上げは2023年7月以来、約3年ぶり。中銀はエネルギー価格の急騰が幅広い物価上昇につながるのを防ぐため追加利上げが必要になる可能性があると示唆した。

今週は欧州中央銀行(ECB)が29日、日銀が30日に金融政策決定を発表。市場では両中銀とも政策金利を据え置くとの見方が大勢になっている。

ドル/円 NY終値 157.82/157.85

始値 157.89

高値 158.34

安値 157.78

ユーロ/ドル NY終値 1.1152/1.1156

始値 1.1123

高値 1.1169

安値 1.1121

Reuters Copyright (C) 2026 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。