[ワシントン 28日 ロイター] - 米商務省が28日発表した9月の財(モノ)の貿易赤字(季節調整済み)は前月比2.1%(28億ドル)増の1349億ドルと、2025年3月以来の大きさとなった。人工知能(AI)関連インフラの拡充に伴う資本財の旺盛な需要を背景に、輸入が過去最高に急増した。第3・四半期も貿易が経済成長の押し下げ要因となったことを示唆している。
ロイターがまとめたエコノミスト予想の赤字額は1302億ドルだった。
9月のモノの輸入は2.4%(81億ドル)増の3441億ドル。資本財が7.5%急増したことが押し上げ要因となった。資本財の輸入は前年同月比で77.2%と急増した。消費財の輸入は3.1%増加した。その他のモノの輸入は6.7%増えた。一方、金や石油を含む工業用資材の輸入は6.0%減少した。食品と自動車の輸入も減少した。
モノの輸出は2.6%(53億ドル)増の2092億ドル。食品の輸出が12.8%急増した。資本財は5.4%、消費財は6.5%、それぞれ増加した。一方、自動車と工業用資材の輸出は減少した。
卸売在庫は0.6%増加した。小売業者の在庫は0.3%増加、自動車・部品在庫は0.2%増えた。
自動車・部品を除く小売在庫は0.4%増加。前月は0.1%増だった。この項目は国内総生産(GDP)の算出に用いられる。
26年第3・四半期のGDP速報値は29日発表の予定で、ロイターがまとめた予想は年率換算で前期比3.2%増。AI関連投資や個人消費などがけん引し、第2・四半期の2.2%増から伸び率が加速するとみられている。なお、貿易は3四半期連続でGDPのプラスに寄与していない。
ネーションワイドのエコノミスト、ダニエル・フィールハーバー氏は「貿易は四半期のGDPを押し下げるが、これは企業の設備投資の継続と個人消費の勢いを示すものであり、米国経済にとって弱さではなく強さの表れだ」と述べた。