Andrea Shalal
[ワシントン 28日 ロイター] - 世界銀行は28日、世界的に2026年のコモディティー(商品)価格が23%上昇する見込みだと発表した。その理由として、エネルギー価格の上昇、中東戦争中の貨物輸送の混乱、黒海における穀物輸送の問題、金などの安全資産に対する高い需要を挙げている。
最新の「一次産品市場の見通し」で、世界的なショックが重なり、石油、天然ガス、食料、金属の価格が今年に入って急騰したと指摘。また、中東紛争が激化し、ロシアの石油インフラへの被害が続けば、状況はさらに悪化する可能性があると述べた。
来年の商品価格は7%下落すると予想されるものの、1950年以来最悪のエルニーニョ現象予測など、継続的なショックによって食料コモディティー価格は高止まりし、インフレ率の上昇や金融引き締め政策を巡る懸念が高まる可能性があるとしている。
世界経済は現時点で、将来の供給ショックに対してより脆弱になっている。世銀は、中東戦争で世界の石油在庫は枯渇しており、世界の石油供給量は2026年には5.2%減少すると予想されていると指摘。これは20年の世界的な景気後退を除けば、過去40年間で最大の減少幅という。
世銀の副チーフエコノミスト、アイハン・コーゼ氏は「商品市場は複数の大きなショックに同時に見舞われている」と指摘。「エネルギーコストの上昇と貿易の混乱により、幅広い商品価格が上昇しており、インフレ、食料不安、経済成長の悪化を招く恐れがある」と述べた。