William Schomberg

[ロンドン 25日 ロイター] - バーナム英首相は、労働者の自由な移動に関する欧州連合(EU)規則への復帰について議論したいとの意向を示した。労働者の移動の自由は、英国のEU離脱につながった2016年の国民投票で主要な争点となった。

バーナム氏はこれまでもEUとの関係を見直す必要性に言及しており、英紙サンデー・タイムズに対し、離脱前のEUからの労働者流入は非常に大きな課題をもたらしたと指摘。一方で「同時に、今ほど対応が難しくない種類の移民だったのかもしれない」と述べた。

「人々が来ては帰っていく回転ドア型の移民は事情が違う。当時から移民の構成は変わったのではないか。こうしたことについて率直に議論する必要があると思う」と語った。

公式統計によると、2025年の長期移民の純流入数は、EU離脱後の新たな移民制度が導入された21年初めより前の水準近くまで減少した。

バーナム氏は9月、EUとの将来の関係について、最終的にEUに復帰する選択肢も含めて検討すべきだと述べた。

それ以前には、移動の自由を復活させないことなどを盛り込んだスターマー前政権の公約を支持していた。EUは、移動の自由を単一市場への参加条件としている。

バーナム氏は10月19日に行われたサンデー・タイムズのインタビューで、移動の自由の問題は、データ共有や移民などを含むEUとの関係の幅広い再構築の一環として検討できるという考えを示した。

「移動の自由だけを切り離して考えるのではなく、全体として捉えなければならない」と語った。

英国の経済成長を加速させる方策を模索するバーナム氏は、11月20日にEU首脳らと会談する予定だ。

16年の国民投票でEU残留を訴えた保守党のハント元財務相は、当時の根本的な論点の一つを再び持ち出すのは誤りだと指摘。移民規制の緩和は英国の人々に打撃を与えると述べた。

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