Ivana Sekularac Edward McAllister Aleksandar Vasovic

[ベオグラード 25日 ロイター] - セルビアのブチッチ大統領は、25日に行われた議会選挙で、自身が率いる与党セルビア進歩党が、学生主導の新興政治勢力「学生リスト」に敗北したことを認めた。長年にわたる同氏の統治に終止符が打たれたセルビアの政治は、新たな時代を迎えることになった。

ブチッチ氏の敗北表明を受け、首都ベオグラードでは市民らが街頭に繰り出して祝賀。車のクラクションが鳴り響き、学生らは「勝利だ」「彼は終わった」と歓声を上げた。

今回の前倒し総選挙は、2024年に北部ノビサドの駅で屋根のひさしが崩落し、16人が死亡した事故を契機に始まった学生主導の抗議運動を背景に実施された。参加者らは汚職の横行や権威主義化の進行に反発し、約2年間にわたりデモを続けてきた。

学生側本部で演説したベオグラード大のラドミル・サイチッチ教授は「セルビアの皆さん、今夜、国民の声が届いた。今夜は勝利を祝い、明日から未来を築く」と語った。

投票率は約70%に達し、1992年のユーゴスラビア解体以降で最高水準を記録。各地の投票所には長い列ができ、変化を求める有権者の強い意志が示された。

ブチッチ氏は開票速報に基づいて「われわれが敗れたことは明らかだ。学生リストは135-140議席を獲得し、われわれは105議席となる見通しだ。ほかの勢力は議会入りできない」と述べた。

調査機関CESID・IPSPSの出口調査によると、学生リストは定数250の議会で138議席を獲得する見込み。セルビア進歩党は104議席にとどまった。残る議席は少数民族政党に配分される見通しだ。

ベオグラードで祝賀に参加した女性タニャさんは「信じられないほど幸せだ。ついにこのマフィアを追い払うことができた。うれし過ぎて言葉も出ない」と喜びを語った。

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