Steven Scheer
[テルアビブ 22日 ロイター] - ヘッジファンド運営会社パーシング・スクエア・キャピタル・マネジメントの創業者で著名投資家のビル・アックマン氏は22日、イスラエルのテルアビブで開かれた会議における講演で、イスラエル経済と同国の金融市場に強気の見方を維持していると述べた。今後10年以内にイスラエルから時価総額1兆ドル企業が誕生するとの見通しも示した。
アックマン氏と妻のネリ・オックスマン氏は2024年、テルアビブ証券取引所の5%株式を取得している。
アックマン氏は、23年10月7日のイスラム組織ハマスによる攻撃があった後、イスラエルに対して非常に強気になり、その後さらに楽観的になったと説明。「イスラエル経済は世界最高水準の1つだ」と評価した。
一方でイスラエルの主な経済的弱点として、米国や欧州に比べ人口規模が小さい点に言及した。ただ人工知能(AI)時代には小規模であることが利点にもなり得ると指摘するとともに「米国には40兆ドルの債務があり、その多くは大規模な人口を支えるために生じている」と述べた。
アックマン氏は、過去10年間でイスラエルの技術エコシステムが成熟し、起業家が多国籍企業への早期売却ではなく、自ら企業規模を拡大するケースが増えていると分析して「イスラエルから時価総額1兆ドル企業が生まれる。今後5年以内に実現しても驚かないし、まして10年以内ならなおさらだ」と語った。
さらに中東で相次いだ紛争によって地域情勢は「リセット」され、和平実現の可能性が高まり、地域リスクが大幅に低下したとの見方を示した。
アックマン氏はトランプ米大統領がイランの脅威排除に取り組んでいるとした上で「それが成功すれば、この地域には非常に大きな平和の配当がもたらされるだろう」と述べた。また米国の政治に関しては、民主社会主義者を「民主主義、資本主義、イスラエル、そしてユダヤ人に対する脅威だ」と批判した。