[デュッセルドルフ/ミュンヘン 22日 ロイター] - ドイツの化学大手BASFは22日、同業エボニックの買収が実現しても、エボニックが結んだ雇用維持の合意を尊重する方針を表明した。

BASFのマルクス・カミート最高経営責任者(CEO)は同社ウェブサイトに掲載した動画で「これは2032年までは強制的な人員削減を行わないことを意味する。労働協約や労使パートナーシップの伝統も維持する」と述べた。

エボニックは9月、BASFから買収の可能性について打診があったと明らかにした。事情に詳しい関係者はロイターに対し、エボニックは103億ユーロ(115億4000万ドル)、1株当たり22.15ユーロの買収提案について、低過ぎるとして拒否したとしている。

カミート氏は統合後のグループの将来の取締役のうち1人がドイツ西部エッセンにあるエボニックの現在の本社に拠点を置くと約束した上で、エボニックが身売りへの抵抗を続ける場合、海外からより過酷な買収提案が持ち上がる可能性があると警告した。

同氏は「化学業界はいずれにせよ再編過程にある。問題はわれわれがドイツ企業として自ら主導権を握るのか、それとも欧州の化学企業が世界市場で追い抜かれたり、ますます海外投資家による買収となったりするのをただ待っているだけなのか、ということだ」と訴えた。

事情に詳しい関係者2人はロイターに、エボニック自身は以前から、競合するアッシュランド など米国内の企業を買収対象として検討していると明らかにした。

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