[シドニー 21日 ロイター] - 豪準備銀行(中央銀行、RBA)のハウザー副総裁は21日、金融引き締めは景気減速に効果を上げているものの、インフレ見通しはなお悪化しているとし、来月の会合で追加利上げが必要かどうか見極めが難しいと述べた。

シティが主催する投資関連の会合で講演し、RBAのエコノミストは四半期の見通しをまだ最終調整中だとしつつも、インフレ見通しは原油高などを背景に「著しく悪化している」ように見えると語った。

北海ブレント原油は直近で1バレル=108ドルと、RBAが今年4回目となる利上げを決めた3週間前の会合時の102ドルから上昇。RBAが8月時点で予想していた水準を約3割上回っている。

ハウザー氏は「金融政策は効果を上げており、労働市場の需給は緩和し、消費の伸びもかなり鈍い。ただ一部には依然として成長が見られ、インフレ見通しは悪化しているため、バランスを取るのは非常に難しい」と指摘。

「理事会が直面する課題は、高インフレに対処するために追加措置を講じるのか、それとも労働市場を守るために様子を見るのかということだ」とし、「難しい選択を迫られており、それがわれわれの直面する現実だと思う」と語った。

その上で、金融政策は原油ショックに直接対処することはできないが、コスト上昇がインフレ期待の上昇に波及しないようにする必要があるとの認識を示した。

RBAは11月2─3日の理事会で、今年5回目の利上げに踏み切るかどうか判断する。市場は現在、来月の会合で政策金利が現行の4.60%から4.85%に引き上げられる確率を約40%と織り込んでおり、週初めの30%から上昇した。来年5月までの追加利上げは完全に織り込まれている。

来週には消費者物価指数(CPI)が発表される。ハウザー氏は、インフレ統計がRBAの予想を上回ることは「かなり明白だ」と述べた。

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