Nicole Jao

[8日 ロイター] - 8日アジア時間の原油先物は反発している。湾岸地域やホルムズ海峡で船舶への攻撃が増加する中、中東からの供給を巡る懸念が続いている。

0116GMT(日本時間午前10時16分)時点で、北海ブレント先物は1.33ドル(1.33%)高の1バレル=101.53ドル。米WTI先物は1.11ドル(1.26%)高の89.39ドルとなった。

7日は下落して取引を終えた。国際エネルギー機関(IEA)が、3月に開始した計画に基づく石油備蓄の放出を加速し、ディーゼル燃料(軽油)の供給を優先することで合意した。

ただ、湾岸やホルムズ海峡で石油輸送への脅威は10月に入って増大している。湾岸産油国が輸出を増やす中、ホルムズ海峡を航行するタンカーへの攻撃は先週、イラン戦争開始以降で週間最多となった。湾岸からの原油輸送量が増える一方、輸送コストは上昇し、積み荷や乗組員への危険も高まっている。

英国海事貿易機関(UKMTO)は7日、直近の攻撃でカタール北方のタンカーに複数の飛翔体が命中し、死傷者が出たと発表した。

ANZ銀行のシニアコモディティーストラテジスト、ダニエル・ハインズ氏は8日のリポートで「過去には、こうした攻撃によってペルシャ湾からの輸送量が減少した。今回は、石油を国際市場に届ける代替手段がないため、産油国は船舶が損傷するリスクを受け入れる姿勢のようだ」と述べた。

また、IEAの備蓄放出は、中東紛争の開始時に策定した当初の4億バレルの放出計画に含まれる分となる可能性が高く、戦略備蓄の追加取り崩しには当たらないとみられると指摘した。

また、「結局のところ、戦略備蓄の放出は供給量を一時的に補うことはできても、新たな生産能力を生み出すものではない」と述べた。

米国の在庫統計も価格の下支えになった。原油在庫が予想以上に減少したほか、軽油在庫も小幅に減った。

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