Nathan Layne
[7日 ロイター] - 11月の米中間選挙で中西部ミシガン州の上院議員選挙に立候補している与党共和党のマイク・ロジャーズ氏は7日、米国とカナダの関税紛争の即時終結を呼びかけた。先にイランとの戦争の早期終結を求めたのに続き、主要政策を巡ってトランプ大統領と異なる立場を打ち出した形だ。
ロジャーズ氏はこれまで、カナダを対象とすることを含むトランプ政権の関税政策をおおむね支持してきた。しかしXに投稿した動画広告で、企業や消費者の負担軽減のため、カナダとの貿易摩擦を終わらせるべきだと主張した。
広告では、カナダ産ビール「ラバット・ブルー」の瓶を手に地元のバーに座って「ミシガン州では、カナダは敵ではないことを知っている。今こそこの関税戦争を終わらせる必要がある」と述べた。
各種世論調査で野党民主党候補のアブドゥル・エルサイード氏と接戦を演じるロジャーズ氏は、自身のトランプ氏との関係を生かして問題解決に取り組めると強調。「ミシガン州選出の上院議員となれば両党を結集し、物価を引き下げる。それが最優先課題だ」と訴えた。
自動車メーカーが国境をまたぐサプライチェーンに依存するミシガン州では、この問題への関心が高い。業界関係者は、貿易摩擦の長期化が雇用に悪影響を及ぼす可能性があると警告している。
エルサイード氏は声明で、ロジャーズ氏の方針転換が選挙戦での苦戦を反映したものだと批判。「あなたは当初からこの関税戦争を支持してきた。今になって態度を変えたのは、支持率が急落しているからだ」と述べた。
ロジャーズ氏は2週間前にも、これまで支持していたイランとの戦争について立場を転換し、ガソリン価格や食料品価格の抑制策として、紛争の即時終結を求めていた。こうした方針転換は、中間選挙を前に共和党内でこのままでは議会多数派を維持できないのではないかとの懸念が強まっていることを映し出している。