[ベルリン 7日 ロイター] - ドイツ経済省は7日、中国国有海運大手の中国遠洋海運集団(コスコ)による物流企業ツィッペルの買収を安全保障上の懸念から阻止したと発表した。
声明で「買収が実現すれば依存が深まり、ドイツと欧州連合(EU)のサプライチェーン(供給網)の強靱性が損なわれる恐れがあった」と説明した。
欧州各国政府は、中国国有企業による物流・輸送インフラへの投資に警戒を強めている。供給網に関する機微な情報へのアクセスを許し、依存関係を招く恐れがあるとの懸念が背景にある。
ドイツ連邦カルテル庁は2月にこの案件を承認したが、国家安全保障上の問題は管轄外だとしていた。
コスコはツィッペル株80%の取得を目指していた。
コスコのコメントは得られていない。同社は既にハンブルク港のコンテナターミナルの少数株式を保有している。2023年に当時の政権が、連立政権内で強い反対論があったにもかかわらず取得を承認した。