[7日 ロイター] - 英石油大手シェルは7日、2026年第3・四半期の精製マージンが1バレル当たり42ドルで、前四半期の24ドルを大幅に上回って過去最高になるとの見通しを示した。米国・イスラエルとイランの戦争によって燃料供給が逼迫し、価格が上昇したことが要因だ。

エネルギー価格高騰で売り上げが増えた石油大手各社は、中東紛争が数十億ドル規模の増収要因となると見込まれている。

シェルは第3・四半期の統合ガス生産量見通しを日量74万─78万バレル石油換算バレルとし、従来予想の57万─63万石油換算バレルから引き上げた。前四半期の生産量は63万1000石油換算バレルだったが、中東紛争前は90万石油換算バレルを超えていた。

シェルは9月2日に164億ドルで買収を完了したカナダのエネルギー企業ARCリソーシズの生産量も統合ガス生産量見通しに含まれていると説明している。

第3・四半期の液化天然ガス(LNG)生産量は720万―760万トン程度になると見込んだ。従来予想は710万―770万トンで、前四半期の生産量は770万トンだった。

石油をはじめとする上流部門の生産量見通しは日量174万─184万石油換算バレルとした。従来予想は168万―188万石油換算バレルだった。

一方、第3・四半期の化学品・製品部門の製油所稼働率は前期を下回るとみられる。ライン川の水位低下がラインラント製油所の稼働率に悪影響を及ぼしており、全体の足を引っ張る。

RBCのアナリストらはリポートで「ARC買収による1カ月分の寄与を含めて上流部門の生産量が増加したことで、生産量見通しは市場予想を上回っている。またトレーディング部門の業績は(2026年第2・四半期並みの)高水準であることから、キャッシュフローの創出を支えるとみられる」とし、「全体として、キャッシュフローは市場予想よりも堅調なように見える」とコメントした。

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