Helen Clark
[パース 7日 ロイター] - 7日アジア時間の原油先物は上昇している。市場は中東産原油の供給増加と供給制約要因を見極めている。米産油地域に接近する暴風雨や、イエメンの親イラン武装組織フーシ派によるサウジアラビアへの攻撃が供給不安につながっている。
0022GMT(日本時間午前9時22分)時点で、北海ブレント先物は0.93ドル(0.92%)高の1バレル=101.51ドル。米WTI先物は0.82ドル(0.92%)高の90.25ドルとなった。
米気象予報当局は6日、メキシコ湾で発達中の暴風雨が2日以内に今季初のハリケーンとなり、石油・天然ガス生産施設を直撃する可能性が高いと予測した。メキシコ湾の沖合地域は米国の原油生産の15%、天然ガス生産の5%を占める。
KCMトレードのチーフアナリスト、ティム・ウォーターラー氏は、今回の暴風雨について「原油市場にとって厄介な事態だ。市場が既に供給面で多くの問題を抱える中、生産や精製に支障が生じる恐れを高めている」と述べた。
一方、サウジのアブドルアジズ・エネルギー相が6日に明らかにしたところによると、東西パイプラインの輸送量は日量580万バレルに達し、供給が増加している。
石油商社ビトルのトップによると、過去7─10日間にタンカーで中東から搬出された原油は日量約1200万バレル、石油製品は同200万バレルだった。
ただ、サウジ航空当局によると、同国のジャザンとナジュランの空港が5日夕、2件の攻撃の標的となった。サウジとフーシ派の戦闘は激化している。
シドニーのXアナリスツのチーフ石油アナリスト、ムケシュ・サハデブ氏は、攻撃や製油所の稼働停止によって「精製マージンは高止まりする可能性が高く、石油製品の供給不足は原油にも波及する。目立った緊張緩和の動きがなければ、価格は100ドル近辺の高水準にとどまるだろう」と述べた。
米国とイランの関係修復に向けた進展も見られない。トランプ米大統領は6日、米国とイスラエルによる対イラン戦争が8カ月に及ぶ中、イランで誰が実権を握っているのか誰にも分からないと述べた。