Emma Farge Olivia Le Poidevin Stanley Widianto

[ジュネーブ 6日 ロイター] - 中国は世界保健機関(WHO)の次期事務局長選に終盤で候補者を擁立する方針だ。外交筋4人と関係者1人が明らかにした。米国がWHOを脱退した後の空白を埋め、中国の影響力を拡大する機会となる。

中国政府は、国連機関やその他の多国間組織の中でより大きな責任を担うことを長年目指してきた。一方、米国はトランプ大統領の下で国連や傘下機関への関与を縮小している。

関係筋によると、中国はテドロス現事務局長の後任として、母子保健政策と国際協力の分野で20年の経験を持つ公衆衛生当局高官、ソン・リー氏を擁立する方針という。

ある外交筋は今回の擁立計画について、米国が脱退したことで生じた空白を中国が埋めようとしている明確な兆候だと述べた。

WHOは最大の資金拠出国を失ったことで大規模な組織再編を余儀なくされ、活動の縮小や幹部ポストの削減、数千人規模の人員削減を進めている。

トランプ政権はコロナ禍におけるWHOの対応を繰り返し批判し、発生地である中国に偏った姿勢を取っていると非難してきた。WHOはこうした主張を否定している。

WHOは11月上旬に予定される地域委員会の最終会合後、候補者の完全なリストを公表する見通しだ。

ただ、サウジアラビア、ベルギー、カタール、ボツワナ、インドネシア、スペインを代表する候補者6人は、すでにWHOのウェブサイト上で自ら名乗りを上げている。

コロナ禍でのWHOと中国の関係を巡る緊張がくすぶる中、ソン氏には厳しい目が向けられる可能性がある。

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