Steve Gorman

[6日 ロイター] - 米南部テネシー州で9月30日に女性死刑囚に対して行われた薬物注射による死刑執行が失敗した問題で、意識不明の状態が続いていたクリスタ・パイク死刑囚が意識を回復し、会話ができるようになった。弁護団が6日明らかにした。

弁護団の声明によると、パイク死刑囚は現在も入院中で、執行時に点滴用の静脈確保が繰り返された影響で両腕に重い損傷を負った。病床では手錠と足かせを付けられた状態が続いているという。

弁護団は「容体の見通しは依然不透明だが、少なくとも長期の回復期間が必要になるとみられる」と説明。同死刑囚を巡る審理が7日にデービッドソン郡衡平法裁判所で開かれる予定だと明らかにした。

パイク死刑囚は約30年前、当時19歳だった同級生を殺害した事件で死刑判決を受けた。9月30日夜に州都ナッシュビルのリバーベンド最高警備刑務所で薬物注射による死刑執行が試みられたが死亡せず、その後入院している。死刑執行のための薬物が投与された後に生存が確認された全米初の事例となった。

死刑反対派は、この事案が死刑制度の非人道性を浮き彫りにしたと批判している。一方で、残虐で異常な刑罰を禁じる憲法上の要請を満たしながら薬物注射を実施することの難しさも改めて示された。

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