Tetsushi Kajimoto
[東京 7日 ロイター] - 厚生労働省が7日公表した8月の毎月勤労統計によると、名目賃金から物価変動の影響を除いた実質賃金は前年比1.5%増加し、8カ月連続で対前年で伸びた。ただ伸び率は2カ月連続で鈍化した。消費者物価が2カ月連続で2.2%の伸びと高止まりしていることが要因。
厚労省によると、実質賃金の8カ月連続の伸びは2017年1月まで続いた12カ月連続の伸び以来の記録。
名目賃金に当たる現金給与総額は31万1364円で、前年比3.8%増加した。前月の4.3%増からは鈍化したものの、7カ月連続して3%超の伸び率が続くのは34年5カ月ぶり。
名目賃金のうち基本給に当たる所定内給与は同3.8%増の27万7861円と、前月と同水準の伸びを維持した。
毎月勤労統計で使う消費者物価指数(2020年基準=100)は、持家の帰属家賃を除く総合で実質化したもの。8月は前年比2.2%上昇し、7月と同水準の伸びだった。
実質賃金の伸びが継続しているのは、堅調な所定内給与と前年は3-4%台で上昇していた消費者物価が今年は1-2%台に鈍化してきたことが主因、と厚労省は分析する。賃金の基調に変化は見られないが引き続き実質賃金の動向を予断を持たずに注視する意向としている。