Timour Azhari
[リヤド 6日 ロイター] - 米民主党のクリス・マーフィー上院議員は6日、中東訪問中に国防総省からカタールの主要米軍基地への立ち入りを拒否されたと明かし、米政府がイランでの戦争の影響を議会や国民から隠そうとする取り組みの一環だと批判した。議会では与党共和党を含む多くの議員が、戦争にかかる費用や戦略、死傷者について、トランプ政権側に一段の情報提供を求めている。
カタールのアルウデイド空軍基地は中東最大の米軍基地。米国とイスラエルが2月に開始した対イラン戦争では、イランによる攻撃を繰り返し受けている。
マーフィー氏は訪問先のサウジアラビア首都リヤドで記者団に「今回の外遊で、この戦争の代償と影響を議会や米国民から隠すため、積極的かつ前例のない、違憲の取り組みが進められていることを確信した」と述べた。リヤドは今回の中東歴訪の2番目の訪問地。上院外交委員会に所属し、東部コネティカット州選出のマーフィー氏は、カタールのタミム首長やサウジアラビアのムハンマド皇太子のほか、ペルシャ湾岸諸国の政府高官らと会談した。
国防総省高官はコメントを求められ、マーフィー氏の事務所には出発前、基地への立ち入りに国防総省として協力しない方針を伝えていたと電子メールで回答した。ヘグセス国防長官が3月3日に出した、同地域への渡航を制限する指示に沿った対応だとしている。
高官は「国防総省は長官の指針を一律に適用している」と説明した。
一方マーフィー氏によると、国防総省は同氏が中東に滞在している間、戦争に関する説明会を設定することも拒否した。マーフィー氏は「上院議員として活動してきた中で、このような事態に遭遇したことは一度もない。意図的な情報隠しの一環であり、議会の共和党議員も、こうした対応をやめるよう要求すべきだ」と訴えた。
もっともマーフィー氏は、ルビオ国務長官が外交官との会談を手配するなど、今回の訪問に協力してくれたと語り、国防総省の対応との違いを強調した。