[シドニー 6日 ロイター] - オーストラリアの保守系野党連合(自由党・国民党)は、一時滞在ビザや人道目的のビザを大幅に削減する一方、技能労働者を優先する移民政策を提案した。同国史上「最大の移民削減」としている。

野党連合の政策は、一時滞在ビザを4年間で65万件削減し、年間の海外からの純移民数を2年間にわたり現在の約3分の1に当たる10万人に引き下げる内容。

オーストラリアでは生活費の高騰や住宅不足を背景に、反移民感情が高まっている。

野党連合は、極右の反移民政党「ワン・ネーション」からの圧力にさらされている。同党は最近の世論調査で野党連合を上回る支持率を獲得し、一時滞在の移民を3年間で75万人削減すると公約している。

野党連合を率いるアンガス・テイラー氏は6日の記者会見で「われわれがきょう提案するのは、この国で史上最大の移民削減だ。オーストラリアを第一に考え、国益を最優先するものだ」と述べた。

テイラー氏はさらに、「海外からの純移民数は1年目が10万人、2年目が10万人となり、4年目には16万人になる。これにより道路、学校、インフラ、住宅への圧力が和らぎ、わが国に必要な余裕が確保される」と語った。

野党連合の計画では、人道目的のビザの受け入れ枠を半減させ、1万人とする。留学生の受け入れ数は24万人に削減し、卒業後も国内で居住、就学、就労できる一時滞在の卒業生ビザ制度を廃止する。

一方で、技能労働者向け一時滞在ビザを10万件増やし、建設労働者向けビザの申請処理の滞留を解消すると公約した。

テイラー氏は「労働党政権下では、技能移民から大量移民への転換が見られた。われわれはこの流れを逆転させる」と述べた。

野党連合の計画は、中道左派の労働党政権が9月に提案した削減策よりも踏み込んだ内容だ。同政権は2028年までに年間の純移民数を22万5000人に引き下げることを目指している。

次回総選挙は28年まで予定されていない。

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