Fernando Cardoso Ricardo Brito Lisandra Paraguassu
[サンパウロ/ブラジリア 5日 ロイター] - 4日に実施されたブラジル議会選挙で、大統領選に立候補しているフラビオ・ボルソナロ上院議員が所属する右派政党「自由党(PL)」が上下両院で議席を伸ばし、第1党となった。
ジャイル・ボルソナロ前大統領の長男であるボルソナロ議員は、同日行われた大統領選第1回投票で最多得票を獲得し、10月25日に左派の現職ルラ氏との決選投票に進出することになった。
選挙戦中、ボルソナロ議員は同じ自由党所属の上院議員候補の支援に奔走した。
4日の議会選挙では、下院の全513議席と、81議席からなる上院の3分の2の議席が改選された。
自由党は今回、上院での議席数を15から28に増やし、ブラジルの再民主化を受けて憲法が制定された1980年代後半以来、単一政党としては過去最高の議席数を獲得した。また、下院でも121議席を確保したと見込まれており、現在の98議席から大幅に増加することになる。
下院で250議席近く、上院で30議席以上を獲得すると予測される他の中道から右派の政党や連合と合わせれば、右派勢力は過半数を超える見込み。ボルソナロ氏が大統領選で勝利した場合、その政策は議会で安定した支持を得られる見通しだ。
上院で支持が増えれば、2022年の大統領選で敗北した後、クーデターを企てた罪で27年の刑に服している父親への恩赦を実現するというボルソナロ議員の目標達成にも近づく可能性がある。
前大統領に有罪判決を下した最高裁判事らを弾劾するには上院で賛成54票が必要だ。
一方、ルラ氏が率いる労働者党(PT)も、議会での存在感を高めた。同党は上院で9議席を維持し、PTが主導する3党連合は、下院で議席数を現在の82から88に伸ばすと予測されている。
ルラ氏が決選投票での逆転勝利を目指して奮闘する一方で、ルラ氏が勝利した場合でも議会から十分な支持を得られず、政権運営は困難になるとアナリストは予想している。