このようにパンキシには、まずロシア、チェチェン、ジョージアなどの国や地域の政治的思惑が大きな影響を与え、そしてこの影響に翻弄されつつ、パンキシ内部の世代や個人に様々な思想が生まれ、一言では言い表せない「まだら」を形成している。この「まだら」状の複雑さがコーカサスの難しいところであり、また魅力でもあるのだが......

 

五月女 颯(そうとめ はやて)
東京大学大学院人文社会科学研究科 博士課程
2019年度鳥井フェロー

 


 『アステイオン92』

 サントリー文化財団・アステイオン編集委員会 編
 CCCメディアハウス 発行

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