
アカデミズムとジャーナリズムをつなぐ
1.アステイオンとは?

◎ギリシャの昔、都市(AΣTY)は、ただ雑踏と喧騒のちまたではなかった。法と数字の観念だけのみやこでもなかった。蒼穹のもと石造りの孤立を誇りながら、それは人間のたぎりたつ情熱を煮詰め、澄んで輝くイメージへと昇華させる蒸留釜であった。
◎都会らしさ(AΣTEION)とは、なまの感情の沸騰でもなく、硬直したイデオロギーの観念でもなく、その中間にあって、柔らかくものを思い、心にかたちをあたえる想像力の働きをいう。粗野な生命力を美しく洗いあげ、やぼなこわばりを機智によって突き崩し、人の遊びと慎みの両方へ誘いつつ、創造的な会話を楽しませる精神のことである。
◎いま、イデオロギーの時代が去り、狂熱的な固執と抗争の時代が去り、大衆化の混沌からも人びとが一歩を踏み出そうとしているとき、21世紀の創造力の都市をめざし、新しい知と情と行動の洗練(AΣTEION)を夢見て、ここにひとつの国際的な会話の舞台を提供したいと思う。
山崎正和氏が創刊に際して書いた巻頭言
『アステイオン』が1986年に発刊されて38年が経ち、100号を迎えました。インターネット上では玉石混交の様々な言説が飛び交う環境の下、雑誌ジャーナリズムはその存在意義そのものが問われています。『アステイオン』も新たな試みに挑戦しなければなりませんが、「鋭く感じ、柔らかく考える」という発刊以来の精神はいささかも揺るぎません。
開かれた「言論のアリーナ」の役割を維持し、「冷戦後の時代」が終わり新たな課題が噴出している今、洗練された輿論の形成に貢献したいと考えています。こういった当誌の志に賛同するすべての人々のご協力を願っています。
アステイオン編集委員会委員⻑ 田所 昌幸
2.アステイオンの変遷
21号
- 【編集長】
- 粕谷一希
- 【編集委員】
-
- 北岡伸一
- 竹中平蔵
- 三浦雅士
- ハーバート・パッシン
- ダニエル・ベル

32号
- 【編集人】
- 奥村啓三
- 【編集顧問】
- 粕谷一希


40号
- 【編集人】
- 奥村啓三
44号
- 【編集人】
- 工口陽介
46号
- 【編集人】
- 伊藤譲
50号
51号年2回発行に
58号
59号
60号
61号
75号
76号
81号

83号
94号
「WEBアステイオン」を開設
(運営:WEBアステイオン編集部
[株式会社CCCメディアハウス、公益財団法人サントリー文化財団])

100号創刊100号を迎える
これまでの寄稿者はのべ2700名を超える。

101号
アステイオン編集委員会(2024年11月現在)
編集:公益財団サントリー文化財団
アステイオン編集委員会
発行:株式会社CEメディアハウス
3.アステイオンをもっと知る

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記事一覧
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「日本人は100年後まで通用するものを作ってきた」...「失われた何十年」言説の不安がもたらした文化への影響とは?
「21世紀の首都圏はがらんどう」...サントリーホールが生まれた1980年代を振り返る
「都会らしさ」の来歴と今後──『アステイオン』の38年
「論壇誌」と言い張ってきた日々と耳の痛い話、そして「WEBアステイオン」
面白さも正確さも諦めない──アカデミック・ジャーナリズムの可能性
人柄と語り口が武器になる時代──「ネット論壇」は本当に可能か
総合雑誌から新書、そしてネットフリックスへ──拡大し続ける「論壇」
想像の未来とその向こうの今





