『アステイオン』本誌
特集:漢字・漢語・漢文──文明から考える - アステイオン
vol104

特集:漢字・漢語・漢文──文明から考える

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紙版 定価1320円(本体1200円)
デジタル版 定価1320円(本体1200円)
もともと文字を持たなかった日本語は、仏教経典の翻訳を通じて漢字と出会い、各地の言語文化との交錯の中で独自の表記体系を築いてきた。東アジアに広がった漢字・漢語のプリズムのような影響は、地域ごとに異なる文明と世界像を形づくってきた。欧米語を基盤とするグローバル化とIT化が急速に進む現在、日本語と日本人のあり方を再考する。

目次

【特集】漢字・漢語・漢文──文明から考える

  • <巻頭言>漢字・漢語・漢文──文明から考える 岡本隆司
  • 魯迅はロジンかルーシュンか──二十一世紀東アジアの漢字問題 金 文京
  • 和製漢語はどこへ──モンゴル語の近代化 フフバートル
  • 漢詩文というメディア──近代東アジアの言説空間 齋藤希史
  • 世界の広東語──漢語のグローバリゼーション 飯田真紀
  • 仏典と漢訳 船山 徹
  • 漢字と日本語 今野真二
  • 日本語の光と影──和語・漢語・カタカナ語をめぐって 加賀野井秀一
  • 漢字文明圏のなかの日本語 石川九楊+岡本隆司

【論考】

  • 分けるべきか分けざるべきか──符号化漢字集合小史 小林龍生

【時評】

  • 動物的生存から植物的共生へ 邵 丹
  • 再分配の役割分担 宇南山 卓
  • 大事な人との死別と「出会い直し」 中 真生

【海外通信】

  • 「分断」の向こう側──自由に語れることの絶望 高久 潤
  • 公開書簡(オープンレター)のゆくえ 中井杏奈
  • 児童婚をめぐるジレンマ 牧野百恵
  • 現代日本文学研究のハイライト 青山友子

【エッセイ】

  • 時間を生きる知性──認知症と生成AIのあいだ 大隅典子
  • 鹿鳴館の残照──都立駒場高校の「コチロン」 渡辺 裕
  • 建築と理論 藤森照信
  • 加藤典洋さんからの電話 梯久美子
  • 電車の中で──書店から積読へ 林 涵洋
  • 萌え、推し、尊い、メロい トイアンナ
  • 奥野信太郎 奥本大三郎

【写真で読む研究レポート】

  • 楽しき死の情景──近世涅槃図(ねはんず)の機能を探る  上嶋悟史
  • アンデスとアマゾンの交わる場所で 金崎由布子

【書評対談】

  • 物語(フィクション)とは? 小林 篤+武田 徹

【研究会レポート】

  • 日本と世界の現在地 デイヴィッド・A・ウェルチ+田所昌幸

【シリーズ】

  • コレット的生き方──『学校のクローディーヌ』誕生まで  鹿島 茂