[マドリード 5日 ロイター] - スペインのサンチェス首相は5日、11月29日に総選挙を実施すると発表した。先週、政府の主要な住宅関連政令が議会で否決されたことを受け、議会を解散して改めて国民に信を問う。

サンチェス氏はテレビ演説で「国民の支持を改めて得る必要がある」と述べた。「われわれは支持者を結集し、議会で進歩派の多数勢力を大幅に拡大しなければならない。既得権益を乗り越え、社会をさらに前進させ、スペインの変革を続けられる勢力が必要だ」と語った。

サンチェス氏は、パレスチナの国家承認や多国間機関への支持などで国際舞台では存在感を示してきたが、国内では連立政権内の不和や、同氏が率いる社会労働党の汚職疑惑などで支持が低迷している。

同氏は、選挙公約を十分に果たせていないことを認め、「われわれを支える社会の多数派の一部が、今、不満を抱いていることも承知している」と述べた。

欧州では、有権者の「中道離れ」が進み、極右が前例のない勢いで支持を拡大させている。サンチェス氏が選挙で敗れれば、欧州に残る数少ない左派政権の一つが終わることになる。

世論調査によると、保守系の国民党(PP)が極右政党ボックスの支持を得て連立政権を率いる可能性が最も高い。実現すれば、独裁政治を敷いたフランシスコ・フランコ氏の死後に民主化が実現して以来、初めて極右政党が中央の政治に参加することになる。

Reuters Copyright (C) 2026 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。