Chuck Mikolajczak
[ニューヨーク 2日 ロイター] - 米国株式市場は続伸して取引を終えた。この日発表された雇用統計の内容を受け、米連邦準備理事会(FRB)による今月の連邦公開市場委員会(FOMC)での利上げ観測が後退した。
米労働省労働統計局が発表した9月の雇用統計によると、非農業部門雇用者数は2万9000人増で、前月から伸びが鈍化し市場予想を下回った。過去2カ月分も大幅に下方改定された。失業率は4.2%で、前月の4.1%から上昇した。
これを受け、CMEのフェドウオッチによると、FRBが10月のFOMCで少なくとも25ベーシスポイント(bp)利上げするとの観測は22.7%と、前日の24.4%、1週間前の64.2%から低下した。
ニューヨークのサミットTXキャピタルのトレーディング責任者ロバート・バーンストン氏は「本日の統計は、景気が急速に過熱していないという意味では悪くない」と指摘。その上で、「しかし、短期的な利上げ観測を後退させる点では良いが、景気やインフレを巡る懸念もあるため、市場は慎重ながらも楽観的な姿勢を取っている」と述べた。
利上げ観測の後退を受け、金利に敏感な銘柄が買われた。S&P総合500種の不動産セクターは0.4%高、中小型株で構成するラッセル2000指数は0.9%高と、1日としては過去1カ月で最大の上昇率となった。
大型株も相場をけん引し、エヌビディアは1.3%高、 テスラは4.7%高と、S&P500種を大きく押し上げた。テスラの上昇を受けS&Pの一般消費財セクターは1.4% 高と、S&P500の主要11業種のうち最も高いパフォーマンスとなった。
スポーツ用品大手ナイキは3.6%安。同社は1日、2027会計年度売上高が1桁台後半の減少率になるとの見通しを示したほか、追加の人員削減や世界事業の再編を含む新たな経営改善策を発表した。
データ記憶装置メーカーの株価も下落。ウエスタン・デジタルとシーゲイト・テクノロジーはいずれも約10%急落し、S&Pの情報技術セクターで下落率トップとなった。東芝が2027年度中に人工知能(AI)データセンター向けのハードディスクドライブ(HDD)の生産能力を倍増すると日経新聞が報じたことが材料となった。
ニューヨーク証券取引所(NYSE)では値上がり銘柄数が値下がり銘柄数を1.67対1の比率で上回ったほか、ナスダックでも1.34対1で値上がり銘柄が多かった。
米取引所の合算出来高は169億3000万株。直近20営業日の平均は172億8000万株。
終値 前日比 % 始値 高値 安値 コード
ダウ工業株30種 51176 +250. +0.49 51241 51382 5095
.96 40 .18 .88 0.61
前営業日終値 50926
.56
ナスダック総合 27190 +319. +1.19 27216 27353 2711
.86 27 .91 .68 2.24
前営業日終値 26871
.60
S&P総合500種 7722. +56.2 +0.73 7726. 7754. 7700
72 7 24 67 .51
前営業日終値 7666.
45
ダウ輸送株20種 20009 +405. +2.07
.75 24
ダウ公共株15種 1018. +4.93 +0.49
02
フィラデルフィア半導体 13136 +307. +2.40
.68 68
VIX指数 15.31 -1.08 -6.59
S&P一般消費財 1829. +24.8 +1.38
33 5
S&P素材 621.1 +6.16 +1.00
0
S&P工業 1438. +11.1 +0.78
60 3
S&P主要消費財 899.3 +1.42 +0.16
9
S&P金融 890.0 +0.11 +0.01
5
S&P不動産 261.3 +0.95 +0.37
6
S&Pエネルギー 964.7 +1.99 +0.21
3
S&Pヘルスケア 1937. -0.77 -0.04
60
S&P通信サービス 468.6 +4.08 +0.88
7
S&P情報技術 7400. +77.8 +1.06
24 2
S&P公益事業 404.6 +1.51 +0.37
1
NYSE出来高 13.35
億株