2体を同時に所有すると、ポケとも同士が会話を始める機能も用意されており、来場者は実演に足を止めて見入っていた。単なる会話機能にとどまらず、「人に寄り添う」AIをどうデザインするか、感情的な結びつきをどう設計するかという点にも関心を強くそそられた。
シャープ「ポケとも」、灰色の第2弾は年末に発売予定
懐かしさと新鮮さが交差するサンエックスユニバース
もう一つ、AIやデジタル体験と玩具の融合を感じさせたのが、タカラトミーの展示「サンエックスユニバース」ブースだ。「懐かしさと新鮮さが交差するデザイン、永く愛されるキャラクターから新しい仲間まで、あなたに寄り添いながら笑顔がこぼれるひとときを届ける」というコンセプトのもと、2026年10月下旬発売予定の「カードでピッ!マイキャラスマホ サンエックスユニバース」が展示されていた。
カードをスマホ型トイにタッチすると、スーパーでの買い物ごっこや銀行でのコインチェック、部屋のカードキーとしても使えるなど、憧れの「スマホ体験」を再現した多機能ぶりが光った。薄型かつ充電式で電池が不要な点、着せかえやカメラアプリなど75種類ものアプリが搭載されている点も見どころだ。
実際に触れてみて、とりわけ印象に残ったのはカードタッチの機能である。自分が遊んでいた頃のおもちゃは電池式で分厚く、カードを使うといった機能も発想も全くなかった。キャッシュレスや銀行の仕組みを、遊びながら自然と学べる設計は、まさに今の子どもたちのための一台だと感じられた。
AIとぬいぐるみが結びつき、新しい「心を持つ仲間」が生まれつつある一方で、会場をにぎわせていたもう一つの主役は、実は「変わらない定番」たちだった。後編では、周年ラッシュに沸く定番キャラクターの数々を紹介する。
(執筆者 T.I.、M.F.、S.Y)
和洋女子大学AIライフデザイン学科 学生記者チーム
和洋女子大学(千葉県市川市)に新設されたAIライフデザイン学科の学生記者らによる今時Z世代の視点を通じたルポや体験記。国内の展示会やAI活用型の最新製品・サービスを独自の目線で取り上げる(協力:南龍太)
復刻版の創刊号特集で読む日本の「これまで」と「これから」