Maria Martinez Miranda Murray
[ベルリン 30日 ロイター] - ドイツ連邦統計庁が30日発表した9月の消費者物価指数(CPI)速報値は、欧州連合(EU)基準(HICP)で前年比3.3%上昇し、2023年12月以来の高水準となった。イラン戦争に伴うエネルギー価格急騰が影響した。
ロイターがまとめたアナリスト予想は3.2%上昇。8月は2.9%上昇だった。
エネルギー価格の上昇率は14.9%で、8月の10.5%から加速した。ユーロ圏の他の主要国と同様の傾向となっている。
価格変動の大きいエネルギーと食品を除いたコアインフレ率は2.4%上昇で、3カ月連続で横ばいだった。
INGのマクロ経済調査グローバル責任者、カーステン・ブジェスキ氏は「現時点でインフレは依然としてエネルギー価格に起因する現象だ」と指摘。「コアインフレが抑制されている限り、欧州中央銀行(ECB)の一部の政策委員は追加利上げの必要性に疑問を呈する可能性がある」と述べた。
生活費を巡る懸念は、メルツ首相率いる与党が今月の州議会選で相次いで敗北し、極右と極左政党が躍進する一因となった。
連邦政府は燃料価格の高騰に伴う負担を軽減するため、10月1日から12月末までガソリンと軽油にかかる税金を1リットル当たり0.17ユーロ(0.20ドル)引き下げる。
パンテオン・マクロエコノミクスのユーロ圏担当チーフエコノミスト、クラウス・ビステセン氏は、燃料税の引き下げが実施されれば、総合インフレ率は低下するものの、減税措置が終了すると再び上昇するとの見方を示した。
ユーロ圏の9月インフレ率は10月2日に発表される。ロイター調査によるエコノミスト予想では、前月の3.2%から3.6%に加速する見通し。
また、30日に発表された9月の雇用統計によると、季節調整後の失業者数は前月比1万2000人増の301万人となり、4月以来初めて300万人を上回った。増加幅はアナリスト予想の1000人増を大幅に上回った。