Shiho Tanaka

[東京 29日 ロイター] - 神戸物産は29日、ユーロ円建新株予約権付社債(転換社債=CB)の発行と自社株買いの実施を決議した。業務スーパーを基盤に外食事業などへと業容を拡大させる成長投資のための資金約600億円を手当てする。同時に自社株買いを行い、CB発行に伴う海外機関投資家のヘッジ売りを吸収し、資本効率の改善も図る。

CB発行で調達する資金のうち、約300億円は海外でのM&Aに充てる。同社はプライベートブランド(PB)商品の製造・直接輸入から外食・中食における事業領域の拡大を図っており、その一環としてそばチェーン「そじ坊」などを運営するグルメ杵屋との合弁会社を通じアジア・太平洋地域及び北米地域で機内食事業等を展開する15社の株式を取得した。

残る300億円に手元資金の100億円を加えた400億円を自社株買いに充てる。東証の自己株式立会外買付取引 (ToSTNeT-3)で前日終値をベースに自社株買いを実施することで、CBの発行に伴う海外機関投資家による株式へのヘッジ売りを吸収し、株式需給への短期的な影響を緩和させて資金調達を円滑に行いたい考え。

発行済み株式の7.21%に当たる1600万株を取得予定。今回の自社株取得額は、同社として過去最大という。取得期間は30日から来年4月30日。

CBはゼロ・クーポン債とし、金利負担を回避しつつ資金調達コストを最小限に抑える。株価が一定の期間、転換価格を超えて推移しない限り投資家は転換請求できない「負債性の高いスキーム」を採用し、株式の希薄化を避ける狙い。

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