[ストックホルム 28日 ロイター] - 環境保護団体トランスポート・アンド・エンバイロメント(T&E)が28日発表した報告書によると、中東紛争に起因するディーゼル価格の高騰を背景に、欧州連合(EU)の主要6市場で電動トラックの購入・運用コストがディーゼルモデルよりも安くなっている。これらの市場はEU全体の新車トラック販売台数のほぼ半分を占めている。
• T&Eの分析で、2026年に購入された電動トラックはディーゼル車と比較して、5年間でオランダでは最大10万ユーロ(11万3910ドル)、ドイツでは8万5000ユーロ、デンマークでは6万9000ユーロのコスト削減効果をもたらすことが判明した。
• これらの市場では、事業者は初期の価格差を約2年で回収できる。
• 欧州における電動トラックへの移行は、購入価格の高さと、充電インフラが不十分なことが原因で伸び悩んでいる。
• T&EはEU9カ国における総所有コストを調査。それによると、EUの大型トラック登録台数の46%を占めるオランダ、ドイツ、デンマーク、スウェーデン、フランス、ベルギーの各市場で、電動トラックの運用コストは既にディーゼル車よりも安くなっている。
• ロイターは今年に入って、ダイムラー・トラック 、ボルボ・グループ 、トラトン傘下のスカニアといった欧州トラックメーカー各社が、低コストの中国製競合車の参入に備えているとし、一部の中国製電動トラックの価格は同等の欧州製モデルより30%程度安くなると見込まれると報じている。
• T&Eは、中国製電動トラックの価格が約21万ユーロであるのに対し、同等の欧州製モデルは26万5000ユーロと推計している。
• ドイツでは中国製の電動トラックを選択すると、事業者は5年間でさらに3万4000ユーロのコスト削減が可能となると試算している。