[フランクフルト 23日 ロイター] - 欧州中央銀行(ECB)は23日、欧州連合(EU)が提案している、域内全域に共通した会社法を導入する取り組み「EU Inc」を支持すると明らかにした。ECBは、米国企業に比べて劣っているとされる欧州企業の生産性を向上させる必要性を強調し、国境を越えた事業活動を支援することで「競争力強化やイノベーション、生産性の向上で、単一市場を支える可能性がある」と指摘した。

1995年にはほぼ同水準だったEUと米国の労働者の生産性は、足元では米国に20%程度劣っているとされる。一般的に大企業は中小企業に比べて生産性が高い例が多く、ECBは、EUの大企業と中小企業の構成比率が米国と同程度となれば、米国との生産性を巡る格差のうち、約3分の1を埋める計算になるとの見解を示した。

従業員250人以上の企業は、従業員1人当たり年間8万6800ユーロの付加価値を生み出しているのに対し、10人未満の企業ではその半分にも満たないとされる。

ECBは、欧州でのイノベーションの欠如や域内各国でまちまちの規制、資本市場の整備の遅れなどが、企業の成長や国際的な競争力強化を阻む要因となっていると指摘した。

Reuters Copyright (C) 2026 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。