[国連 23日 ロイター] - イランのペゼシュキアン大統領は23日、国連本部で開かれている国連総会の一般討論演説で、トランプ米大統領の姿勢を「弱い者いじめの姿勢」だと批判し、米国との戦争でイランが降伏することはないと述べた。 同時に、戦争終結に向けて外交を重視する姿勢も強調した。
ペゼシュキアン氏は、脅しはイランの決意を一層固めさせるだけだと主張し、合意に至らなければイランを壊滅させ得るとするトランプ氏の警告を一蹴。「米大統領の昨日の発言は弱い者いじめの姿勢の表れだ。イラン国民が圧力に屈することはない。テロリストであり、テロリストを訓練している者たちが、われわれをテロリスト呼ばわりしている」と反論した。
ペゼシュキアン氏は演説の中で幾度も、イランは交渉を通じて米国との緊張を解決する用意があると述べつつ、イラン政府は力による威圧を受け入れないと警告した。
また、米国はいかなる国際法も尊重していないと非難。イランは米国や敵対勢力に対抗するため、強く力強い国家でなければならないと述べた。
ペゼシュキアン氏の演説が始まると、米国の代表団は退席した。国連の米政府代表部はコメントの要請に直ちには応じなかった。
演説の冒頭でペゼシュキアン氏は、戦争中に米国が民間人を殺害したと非難し、教室にいる女子生徒を写した写真などを掲げた。
イラン当局によると、2月28日のイラン攻撃初日、南部ミナブにある学校が攻撃され、児童や教員175人以上が死亡した。
米国防総省は、ミナブへの攻撃に関する調査結果を公表していない。この攻撃は、米軍が関与した民間人被害としては数十年で最悪の事案となった。ロイターは3月5日、米軍による初期の内部調査で、この攻撃は米軍によるものである可能性が高いとの結論が出たと報じた。
ペゼシュキアン氏は、イランに核爆弾を追求する意図はないが、平和的な核開発の権利を放棄することはないと言明。「核兵器も持たなければ、核の知見を手放すこともない」と述べた。
世界の石油と液化天然ガス(LNG)の5分の1が通過するホルムズ海峡は、イランと米国の緊張の焦点となっている。
ペゼシュキアン氏は「誰もがホルムズ海峡から恩恵を受ける一方で、われわれだけがこの水路を通じた海運へのアクセスを拒まれるようなことはあってはならない。敵対的な艦隊の恒久的な展開や戦争の拡大が、平和につながることはない」と述べた。