Lucia Mutikani
[ワシントン 23日 ロイター] - S&Pグローバルが23日発表した9月の米総合購買担当者景気指数(PMI)速報値は58.4と、前月の56.0から上昇し、2021年7月以来の高水準となった。新規受注の急増が押し上げ要因となった。一方で、堅調な需要がサプライチェーン(供給網)を圧迫し、物価上昇につながっている実態も浮き彫りとなった。
指数はサービス業、製造業ともに上昇した。PMIは50が景況拡大・縮小の分岐点。S&Pグローバルは、今回の結果について年率換算で約5%の経済成長率と整合的との見方を示した。同時に、未処理の受注残高やサプライチェーンの遅延が急増しているとし、「操業能力の不足を示しており、それが価格上昇につながっている」と指摘した。
S&Pグローバル・マーケット・インテリジェンスのチーフビジネスエコノミスト、クリス・ウィリアムソン氏は「製造業とサービス業の両方で活況を呈している」と指摘。その上で、「この成長には、新型コロナのパンデミック(世界的大流行)を除けば、調査開始以来約20年で最も深刻なサプライチェーンのボトルネックが伴っている」と述べた。
新規受注指数は58.2と、8月の55.2から上昇し、22年3月以来の高水準を記録した。サービス業、製造業の双方で上昇した。設備稼働率や将来の事業成長を示す重要な指標である受注残も22年5月以来の高水準に達した。
S&Pグローバルによると、各企業は受注残の増加に対応するため採用を拡大しているものの、適切な人材の確保に苦慮しているとの報告が増えている。
ウィリアムソン氏は「未完了受注の積み上がりは、今後数カ月間の生産高と生産能力の一段の拡大につながる可能性を示している。一方で、企業の価格決定力が高まっていることも示しており、インフレ見通しにとっては懸念材料だ」と述べた。
投入物価指数は66.4と、前月の59.9から急上昇し、22年10月以来の高水準となった。支払価格指数も上昇し、とりわけサービス部門での上昇が目立った。