[上海 20日 ロイター] - 中国人民銀行(中央銀行)は20日、銀行貸出金利の指標となる最優遇貸出金利(ローンプライムレート、LPR)を市場の予想通り16カ月連続で据え置いた。

世界の主要中央銀行が最近、タカ派的な姿勢を強める中、LPRの据え置きは中国で新たな金融緩和の余地が限られていることを浮き彫りにした。

1年物は3.00%、5年物は3.50%に維持した。

ロイターが市場参加者21人を対象に実施した調査では、全員が両金利の据え置きを予想していた。

中国の新規・既存融資は主に1年物LPRに基づいており、5年物LPRは住宅ローン金利に影響する。

米連邦準備理事会(FRB)は先週、政策金利を引き上げ、今後数カ月で追加利上げを行う可能性を示唆した。

FRBの利上げ後、指標となる米10年債と中国国債の利回りスプレッドは、過去最高水準付近で推移した。

みずほ証券の中国担当シニアストラテジスト、セレナ・チョウ氏は「国内需要がさらに著しく弱まらない限り、特にFRBのタカ派的な姿勢の強まりを背景に、第4・四半期に広範な金融緩和が行われる可能性は低くなったと考えている」と述べた。

また、BNPパリバの中国担当チーフエコノミスト、ジャクリーン・ロン氏は「金融政策に関して、中国は利下げサイクルの終盤にあるとみている。銀行の純金利マージン逼迫やデフレから緩やかなインフレへの移行を背景に、中国人民銀行は年内、政策金利を据え置くというのがわれわれの基本シナリオだ。われわれの見通しに対するリスクは、経済成長が予想を下回った場合の利下げに傾いている」と述べた。

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