習近平の健康状態をめぐる臆測が広がっている。中印首脳会議で習が体調を崩したとの噂が出たためだ。
アメリカを拠点とする活動家で、中国から亡命した謝万軍(シエ・ワンチュン)は、習が会議中に脳卒中を起こしたと主張している。アメリカの政治アナリストで対中強硬派のゴードン・チャンは、「習近平の体調は良くない。中国も今回ばっかりは、習の健康状態を隠しきれなかった」と、会議で体調が悪そうに見える習の加工画像と共にXに投稿した。
こうした「噂」の源泉は、首脳会議の冒頭に行われた円卓会議で、習とインドのナレンドラ・モディ首相との間にあったやり取りだ。
モディが「大丈夫?」と習に身ぶりを交えながら尋ねた。習は頷き、発言を続けた。
習はインドのニューデリーで開かれたBRICS首脳会議に出席し、他の加盟国の当局者らと会談した。
謝は、習が「インド主催のBRICS首脳会議で倒れた」とする「噂」をXに投稿。習は予定より早く訪問を切り上げ、「特別機」で中国へ戻ったという。
謝によると、習は首脳会議中に「一過性脳虚血発作」(いわゆる「軽い脳卒中」)を起こし、予定を繰り上げて退席せざるを得なかった。現在、習が中国最大の軍系医療機関である、北京の301医院の封鎖区画で治療を受けていると主張している。
習の容体について、中国共産党から公式なコメントや確認は出ていない。インドを離れる前に習が飛行機の階段を上る様子が撮影されているが、謝は習が「階段を上るのに苦労していた」と指摘した。
一方、開催国であるインドは会議中に各国首脳が体調を崩したとの情報を否定している。インド外務省は、SNS上で広がっている「悪意ある」主張に「注意するよう」、X(旧Twitter)で呼びかけた。
本誌は、在米中国大使館と謝にコメントを求めている。