イランの航空事情
イランの民間航空業界は、新造機や交換部品、メーカーによる支援へのアクセスを制限する西側諸国の規制に縛られながら、数十年にわたり運営されてきた。結果、イランは古い航空機に大きく依存せざるを得なくなっている。制裁によって、機体の整備に必要な部品の供給も制約されてきた。
こうした規制は、セペフラン航空で今回の事故が発生する直前にさらに強化されていた。9月8日、米財務省は、イランの航空部門で事業を行っているとして、セペフラン航空を含むイランの航空会社27社に制裁を科した。同省は、イランが表向きは民間企業である航空会社を利用して武器や人員を輸送するとともに、海外の仲介業者を通じて米国製の航空機や技術を入手していると主張した。
米財務省はさらに、航空関連の3件の許可措置を停止。制裁対象となっているイランの航空会社に対し、航空機の移転、貨物輸送サービス、販売支援などを提供しないよう外国企業に警告した。
一方、航空の安全に関する申請については、引き続き個別に検討するとしていた。
セペフラン航空はボーイング737-300型機と737-500型機を運航しており、いずれも旧世代の「737クラシック」に属する機種である。同社の公式保有機材ページによると、737型機を国内線と国際線の双方で使用している。
イラン当局もセペフラン航空も、制裁や機体の経年、あるいは部品の入手の難しさが今回の事案に影響したかどうかについて、結論を示していない。原因については、現在も技術的な調査の対象となっている。
トランプ思想・世界経済・安全保障の新常識。今盛んに使われるキーワード50を徹底解説