<為替> ドルが主要通貨バスケットに対して上昇した。米連邦準備理事会(FRB)による3年超ぶりの利上げと追加利上げ見通しが材料視された。 FRBは15─16日に開いた連邦公開市場委員会(FOMC)で、フェデラルファンド(FF)金利誘導目標を0.25%ポイント引き上げ、3.75─4.00%とすることを決定した。決定は全会一致だった。 FOMCに合わせて公表された最新の金利・経済見通しでは、18人の政策当局者のうち16人が年内に少なくともあと1回、0.25%ポイントの利上げが必要になると予想。現在の金利水準が維持されると見込んだのは2人にとどまった。ウォーシュFRB議長は前回6月に続き、見通しの公表を見送った。 コーペイのチーフマーケットストラテジスト、カール・シャモッタ氏は、全会一致での利上げ決定と金利見通しの上方修正について、「インフレ抑制に向けたFRBの取り組みに対する信認の回復につながり、ドル相場の重しとなっていた要因を取り除くことになるだろう」と述べた。 主要通貨に対するドル指数は0.3%高の99.961と、約5週間ぶりの高値を付けた。 ユーロ/ドルは0.3%安の1.1502ドル、ポンド/ドルは0.5%安の1.34155ドル。 イングランド銀行(英中銀)は17日に金融政策決定会合を開く。市場では据え置き観測が優勢となっている。 ドル/円は0.3%高の155.49円。 日銀も17─18日に金融政策決定会合を開く。LSEGのデータによると、トレーダーは日銀が80%の確率で利上げを実施すると見込んでいる。また、来年1月末までに0.25%ポイントの利上げが2回実施されるとの見方も織り込まれている。 ジュリアス・ベアのエコノミスト、デビッド・A・マイヤー氏は「円相場は今後も金利差に大きく左右されるだろう」と指摘。「われわれは最近、ドル/円相場の見通しを155円に修正した。これは、日銀が現在市場に織り込まれている引き締めペースを最終的に実現できるかどうかについて、一部で懐疑的な見方があることを反映している」と述べた。 暗号資産(仮想通貨)市場では、ビットコインはほぼ横ばいの7万5809ドル。15日には、米上院がトランプ大統領の支持する包括的な暗号資産関連法案の審議入りを否決したことを受け、4%下落していた。
NY外為市場:[USD/J]
<債券> 国債利回りが総じて上昇した。米連邦準備理事会(FRB)がこの日開いた連邦公開市場委員会(FOMC)で利上げを決定し、インフレ抑制に向けて今後数カ月間に追加利上げに踏み切る可能性を示唆したことを受けた。 金利動向に敏感な2年債利回りは、ウォーシュFRB議長の発言を受けて上げ幅を拡大し、一時4.744%と、2024年7月以来の高水準を付けた。指標となる10年債利回りも上昇に転じた。 FRBは15─16日に開いたFOMCでフェデラルファンド(FF)金利誘導目標を0.25%ポイント引き上げ、3.75─4.00%とすると決定した。決定は全会一致。利上げは2023年7月以来、3年2カ月ぶりとなる。 RWAウェルス・パートナーズのJP・パワーズ最高投資責任者(CIO)は「2年債を見ているが、再び上昇してきている。長期ゾーンの国債にとってやや支援材料になるかもしれないが、短期ゾーンでは年内のさらなる利上げを警戒する動きとなっている」とし「2027年に何が起こるかは誰にも分からない」と述べた。 CMEのフェドウオッチによると、市場が織り込む10月の次回FOMCでの利上げ確率は約50%と、利上げ発表前の54%から低下した。 終盤の取引で2年債利回りは6.2ベーシスポイント(bp)上昇の4.738%。 10年債利回りは1bp上昇の5.006%。 30年債利回りは1.3bp低下の5.35%。 2年債と10年債の利回り格差は27.9bpと、6月30日以来の水準に縮小した。 物価連動国債(TIPS)と通常の国債の利回り差で期待インフレを示すブレーク・イーブン・インフレ率(BEI)は、5年物が2.361%、10年物が2.337%。
米金融・債券市場:[US/BJ]
<株式> 乱高下した後、続落して取引を終えた。米連邦準備理事会(FRB)が、約3年ぶりとなる政策金利の引き上げに踏み切ったことが背景。 FRBは15─16日に開いた連邦公開市場委員会(FOMC)でフェデラルファンド(FF)金利誘導目標を0.25%ポイント引き上げ、3.75─4.00%とすると決定した。決定は全会一致。インフレをより早期に押し下げるため、今後数カ月で追加利上げを実施する可能性を示唆した。 カーソン・グループのチーフ市場ストラテジスト、ライアン・デトリック氏は「広く予想されていた通り、FRBは3年余りぶりに利上げを実施した。FRBはインフレとの闘いで結束しているようだ」と述べた。 ウォーシュFRB議長はFOMC後の記者会見で、前回のFOMC以降に米経済は強さを増したが、インフレ動向にはほとんど改善が見られないと述べた。 デトリック氏は「良い知らせは、(FRBが)今後数カ月の複数回の利上げが堅調な経済全体に大きな打撃を与えることはないと考えている点だ」と指摘。「同時に、インフレはこの5年間、2%の目標を上回っている」と述べた。 FRBの発表前、米主要株価3指数はいずれも上昇していた。半導体株が反発し、ハイテク株比率の高いナスダック総合指数を押し上げていた。 この日発表された8月の小売売上高は堅調な伸びを示し、物価上昇、特にガソリン価格の上昇による家計の負担増にもかかわらず、消費者が依然として支出を続けていることを示唆した。 中東の紛争は拡大した。サウジアラビア軍の戦闘機がイエメンを空爆する一方、イエメンの親イラン武装組織フーシ派はサウジの複数都市をドローンとミサイルで攻撃した。 それでも原油価格は下落した。サウジがオマーン経由で追加の原油貨物を供給しているとの報道を受け、供給混乱への懸念が和らいだ。原油はこの2週間半で20%超上昇している。 S&Pの主要11セクターでは情報技術が最大の上昇率となった。一方、原油価格の下落が重しとなったエネルギーは3.0%安と、下落率が最大だった。 シェブロンとエクソンモービルはそれぞれ2.9%安、3.5%安。デボン・エナジーとコノコフィリップスはそれぞれ5%超下落した。 半導体株が0.6%上昇し、ハイテク株を押し上げた。人工知能(AI)企業の経営陣が能力向上のペース減速と業界全体での安全性に関する協調を呼びかけて以来、初めて明確な上昇となった。 ロビンフッドは5.5%安。米上院が包括的な暗号資産(仮想通貨)法案の審議を前進させることに失敗し、デジタル資産企業に大きな打撃となった。 インテルは4.0%高。韓国SKハイニックスが米国でのメモリーチップ製造を巡り同社と協議していると報じられた。米上場のSKハイニックス株は0.6%上昇した。 IBMは4.4%安。同社は半導体部門が米政府と資金提供契約を締結したと発表した。 航空機メーカーのボーイングは3.7%安。ケリー・オートバーグ最高経営責任者(CEO)が、主力機「737MAX」の生産ペースを月47機で安定させるのに「予想より時間がかかっている」と述べた。
米国株式市場:[.NJP]
<金先物> 米連邦準備理事会(FRB)が政策金利を3.75─4.00%に引き上げ、今後も追加利上げの可能性を示唆したことで、金相場は1%超下落した。ドル高が進み、利息を生まない金の魅力が低下した。
スポット金は1910GMT(米東部時間午後3時10分)時点で1オンス=4240.1ドル(1.2%安)となり、日中高値の4365.57ドルから下落した。米金先物12月限の清算値は1.3%高の4387.50ドル。
NY貴金属:[GOL/XJ]
<米原油先物> 米国時間の原油先物は下落した。サウジアラビアがオマーン経由で原油を追加供給しているとの報道により、中東の供給混乱を巡る懸念が幾分和らいだためだ。米原油在庫の減少幅が予想を下回ったことも、一段の下押し圧力となった。 清算値は、北海ブレント先物が2.92ドル(2.7%)安の1バレル=105.83ドル。米WTI先物は3.40ドル(3.2%)安の102.43ドルだった。 事情に詳しい関係者によると、サウジアラビアはオマーンのソハール港沖での船から船への積み替えを通じ、アジアの製油業者向けに原油の積み出しを増やしている。これにより、同国から紅海に至る東西パイプラインへの攻撃が世界の供給に与える打撃が幾分和らいだ。
NYMEXエネルギー:[CR/USJ]
ドル/円 NY終値 156.27/156.
30
始値 155.08
高値 156.41
安値 154.95
ユーロ/ドル NY終値 1.1464/1.14
67
始値 1.1536
高値 1.1546
安値 1.1462
米東部時間
30年債(指標銘柄) 17時05分 96*16.0 5.3608
0 %
前営業日終値 96*15.0 5.3630
0 %
10年債(指標銘柄) 17時05分 96*30.0 5.0205
0 %
前営業日終値 97*04.0 4.9960
0 %
5年債(指標銘柄) 17時05分 97*26.0 4.8770
0 %
前営業日終値 98*01.0 4.8260
0 %
2年債(指標銘柄) 17時05分 98*27.8 4.7359
8 %
前営業日終値 99*00.1 4.6630
3 %
終値 前日比 %
ダウ工業株30種 51461.90 -631.21 -1.21
前営業日終値 52093.11
ナスダック総合 25978.43 -3.15 -0.01
前営業日終値 25981.57
S&P総合500種 7551.81 -33.92 -0.45
前営業日終値 7585.73
COMEX金 12月限 4387.5 +54.7
前営業日終値 4332.8
COMEX銀 12月限 6491.9 +106.3
前営業日終値 6385.6
北海ブレント 11月限 105.83 ‐2.92
前営業日終値 108.75
米WTI先物 10月限 102.43 ‐3.40
前営業日終値 105.83
CRB商品指数 426.1435 ‐2.9737
前営業日終値 429.1172