Nidal al-Mughrabi
[カイロ/ガザ 16日 ロイター] - パレスチナ自治区ガザで16日、イスラエル軍の攻撃で損壊していたアパートが夜間に倒壊し、子どもを含む少なくとも20人のパレスチナ人が死亡した。数十人が瓦礫(がれき)の下に閉じ込められており、救助隊員が捜索活動を続けている。
イスラエル軍の空爆で被害を受けたガザ全域の約2000棟の建物には、数万人のパレスチナ人が暮らしている。
ガザ地区市民防衛隊の救助隊員によると、7階建ての建物が倒壊し、子ども6人を含む少なくとも20人が死亡、14人が負傷した。がれきの下には、約100人が閉じ込められているとみられる。
ガザ地区市民防衛隊の局長は、倒壊した建物には少なくとも10世帯が住んでおり、生存者を発見できる望みはまだ残っているとし、「がれきの下からまだ声が聞こえている」と語った。
国連開発計画(UNDP)ガザ事務所長、アレッサンドロ・ムラキッチ氏は、一部の国連機関が救助活動に参加しているものの、適切な重機が不足しているため作業は難航しているとし、「ご覧の通り、状況は悲惨だ。必要な資機材や重機がないため素手でがれきを掘っている人もいる」と述べた。
国連によると、イスラム組織ハマスが2023年10月にイスラエルに奇襲を仕掛けたことをきっかけに始まったイスラエルによるガザへの攻撃で、約6100万トンのがれきが発生しており、その撤去には7年かかる可能性がある。
25年10月に米国が仲介した停戦によりガザでの大規模戦闘は停止したものの、イスラエルによる攻撃は続いており、恒久的な和平に向けた進展もほとんど見られない。