Francesco Guarascio Phuong Nguyen Khanh Vu
[ハノイ 15日 ロイター] - ベトナム財務省が10年余りで初めてとなる ドル建て国債の発行を検討しており、条件を巡り複数の投資銀行と協議している。関係者4人が明らかにした。
関係者2人によると、ベトナムは2030年まで年率少なくとも10%の経済成長を目指しており、調達資金をインフラ関連の支出やその他のプロジェクトの財源に充てる方針。
このうち1人は、ドル建て国債の発行は、国内投資向け融資のこれまで主要な出し手となってきたベトナムの銀行の負担軽減にもつながる との見方を示した。
ドル建て国債の発行は、共産党一党支配のベトナムが海外からの資金調達に対して姿勢を軟化させていることも示す。中央銀行は26年に民間部門の対外借り入れの上限を引き上げ、政府は一部の海外開発融資の受け入れにも合意した。
財務省との会合に出席した銀行関係者によると、 ある外国投資銀行は、10億ドル規模で償還期間10年のドル建て国債の発行を推奨した。
別の外国の金融機関は、発行規模を5億─10億ドル、表面利率を7%前後とする10年債を提案したという。
政府当局者2人によると、財務省はまだ発行に踏み切るかどうかの最終判断を下しておらず、高い原油価格やインフレを背景に世界的に利回りが上昇する中で、借り入れコストを精査している。
ベトナムは今年これまでに国内市場で国債を90億ドル超発行しており、10年物の平均表面利率は4.2%。発行規模は前年同期並みだが、10年物の平均表面利率は3.1%から上昇している。
ベトナムが対外ソブリン債を最後に発行したのは14年で、表面利率4.8%の10年物ドル建て債で10億ドルを調達した。10年と05年にも国際市場で起債している。