(本文1段落目冒頭の社名のだぶりを修正しました)
Mariam Sunny
[14日 ロイター] - 米製薬大手イーライリリーは14日、経口肥満症治療薬「ファウンダヨ」が米国の当該薬市場で新規患者の30%超を獲得したと発表した。競合するデンマーク同業ノボノルディスク が経口版「ウゴービ」で築いた初期のリードを縮めた。
ノボノルディスクのマイク・ドゥスター最高経営責任者(CEO)は8月、イーライリリーのファウンダヨとの競合にもかかわらず、ウゴービの経口版が米肥満薬市場の約90%を占めるとの推定を示した。
投資家らは経口肥満薬の需要を注視している。経口剤は注射を使用したくない患者にアピールし、注射療法の供給上の問題を一部緩和することで、減量薬市場を拡大する可能性があるからだ。
ノボノルディスクは1月、2030年までにGLP-1受容体作動薬系減量薬のうち、経口薬が3分の1以上を占めるようになるとの見通しを示した。アナリストらは、同年までに米国だけで肥満薬市場全体の規模が1000億ドルを超えると予測している。
イーライリリーの幹部によると、注射療法「ゼップバウンド」も米高齢者向け公的医療保険「メディケア」の肥満薬の試験導入プログラムにおいて患者から支持を集めている。プログラムに登録した患者の60─70%はこの治療を始めて受ける人々で、対象となる受給者は月額50ドルの自己負担金で同薬を入手できる。
イーライリリーは米国外のインドやカナダでも新たな競争に直面。ノボノルディスクのウゴービと糖尿病薬「オゼンピック」のジェネリック薬(後発薬)が最大70%も安く販売されている。
同幹部はジェネリックによって市場が大幅に拡大するとシェアは低下するが、これらの市場での「マンジャロ」の総販売量は引き続き増加していると付け加えた。イーライリリーは米国外の肥満・糖尿病分野ではゼップバウンドをマンジャロの商標で販売している。