Isaac Anyaogu Chijioke Ohuocha

[ラゴス 14日 ロイター] - ナイジェリアの富豪アリコ・ダンゴテ氏は14日、自身が所有する製油所の新規株式公開(IPO)を開始した。個人投資家を対象に、約3%の株式を公開して最大21億ドルを調達し、事業拡大資金に充てる狙い。アフリカにおいて過去最大の株式公開となる。

ダンゴテ氏はアフリカ第一の富豪。今回の株式公開を「人々のためのIPO」と位置付け、一般の国民が製油所の成功に参加する機会を提供するものだと述べた。

製油所は、イランを巡る戦争に起因する石油製品需要増加の恩恵を受け、西欧諸国への航空燃料販売につながった。

投資家は最低10株、約4ドルからIPOに参加できる。これはナイジェリア大企業のIPOとしては比較的低い。ダンゴテ氏は14日、今回のIPOは「富の創造の民主化」が狙いだと述べた。

ただ公開価格は、7月に実施した第三者割当増資で機関投資家が支払った価格を上回っている。目論見書によると、第三者割当増資での企業価値評価は400億ドルだったが、今回のIPOでは490億ドル近くに引き上げられる。製油所のデービッド・バード最高経営責任者(CEO)は、第三者割当増資で価格が低かったのはロックアップ期間が設けられるなど条件付きだったからだと説明した。

ダンゴテ氏は、アラブ首長国連邦(UAE)の国営石油会社ADNOCなどが製油所への投資に関心を示していると述べたが、秘密保持契約を理由に詳細についての言及は避けた。

FIMパートナーズのマクロ戦略部門責任者チャールズ・ロバートソン氏は、今回のIPOがナイジェリアにとって非常に大きな出来事であり、アフリカの自立を象徴するものだと指摘。「ナイジェリア株は2024年以降、個人投資家の関心の高まりを受けて上昇しており、国内投資家の間には目に見えて熱気が広がっている」と語った。

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