Marc Jones
[ロンドン 14日 ロイター] - 国際決済銀行(BIS)は14日、過去2年間にわたる人工知能(AI)関連の株式相場の上昇基調にほころびの兆候が強まっているとする報告書を公表した。米国の主要ハイテク企業が借り入れに依存した投資を増やす中、今後のAI投資の収益性について投資家が「ますます慎重」な見方になっていると指摘した。
BISは近年、債務の膨張や株式市場のバブル発生を警告しており、BISのデコス総支配人は、AIがもたらす金融安定リスクを指摘している。報告書によると、ハイテク企業による借入総額は2010年の約220億ドルから、25年には1兆ドル超へと増加。あらゆる種類の債務残高は総額2兆5000億ドル近くに上るという。
BIS幹部のフランク・スメッツ氏は「(市場の)底堅さが維持されるかどうか、利回りの上昇圧力が続く場合は特に不透明だ」と言及。AI分野に関しては「主要な懸念は債務とレバレッジの急激な増加だ」と指摘。「資金調達の多くが極めて不透明だ」とも述べた。AI企業による多額の借り入れが、国債市場の利回り上昇の一因となっている可能性も指摘されている。
ただ、スメッツ氏はここ数カ月間、投資家のリスク選好が「驚くほど堅調」との見方も示した。
AI開発をけん引する複数の企業トップが週末、人類への脅威となることを防ぐために開発を減速する必要があると警告した。これを受けて、AI関連株は14日に急落した。