Friederike Heine

[ベルリン/ブリュッセル/ロンドン 14日 ロイター] - ドイツ政府は14日、人工知能(AI)システムの開発を停止することは欧州にとって「現実的な選択肢」ではないとの見解を示した。AIの安全性を巡る議論が高まる中、AI大手のトップは、開発ペースを減速し、検証により多くの時間を割くよう呼びかけている。

AI開発企業アンソロピックのダリオ・アモデイ最高経営責任者(CEO)は先週末、ますます高性能なシステムが登場する中、最先端のAI企業は独立した監査を受け入れ、共通基準の策定に取り組むべきとの考えを示した。AI開発企業xAIを率いるイーロン​・マスク氏とオープンAIのサム・アルトマンCEOはともに、Xへの投稿でアモデイ氏の見解に同意すると述べた。

こうした中、ドイツのデジタル担当相報道官は、AI開発の停止は「欧州にとって現実的な選択肢とは考えていない」とし、欧州のデジタル主権を強化するには、さらなるAIの開発とイノベーションが必要だと指摘。同時に、ドイツ政府は世界のAI動向を注視しており、主要な開発企業からの警告を真剣に受け止めていると強調した。

その上で、7月にオープンAIのエージェントがAI新興企業ハギン‌グフェイスのインフラに侵入するハッキングを引き起こした事例に見られるように、テスト環境から脱出し、他のシステムに自律的にアクセスできるようなAIシステムは「まったく新しい脅威のシナリオ」を示すものであり、新たな政策対応が必要になると述べた。

また、AIガバナンスに関する国際協調を支持し、実効的な監督には米国と中国の双方の参加が必要だと指摘。ドイツはこの問題を主要7カ国(G7)レベルで提起していると述べた。

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