昇進を阻まれた将校の半数が黒人か女性

昇進を阻まれた将校の半数が黒人か女性であることは、決して偶然ではないだろう。ヘグセスは、女性が戦闘任務に就くことに否定的な発言を繰り返してきた。また黒人将校らが昇進できたのは、自身が原則として反対するDEI(多様性・公平性・包摂性)政策のためではないかと公言したこともある。

こうした判断が自分に跳ね返ってきたとしても不思議はない。情報をリークしたのが、正当な理由なく昇進を阻まれた将校だった可能性はある。

さらにヘグセスは4月、ランディ・ジョージ陸軍参謀総長を解任した。ジョージは数々の勲章を受けた軍人で、ヘグセスによる一部の昇進阻止に異議を唱えていた。4カ月が過ぎても、ヘグセスは後任を指名していない。平時でも極めて異例だが、戦争中となれば無責任だ。

この間にヘグセスが下した判断を見ても、方針を修正する気配はない。例えば最近、ドローン戦に重点を置くために創設された陸軍部隊を解散し、「本来」の任務である空挺歩兵に戻るよう命じた。今ではドローン戦こそ中核的任務の1つなのだが。

有望な将校を名門大学に1年間派遣して歴史や戦略を学ばせるプログラムも廃止した。一方で、兵士に男性ホルモンのテストステロン値の検査を義務付けると表明している。ヘグセスには、知的な持久力よりテストステロンのほうが重要らしい。

こうした行動から、将校の間には強い不安が広がっている。将校らは文民指導者の権威を尊重するよう教育されてきた。だが今は、わずかでも彼らに異論を示せばキャリアを失いかねないと感じている。

トランプ大統領との固すぎる関係
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