映像の一部がイタリアのドキュメンタリーに供されたことはあったが

この映像は今まで完全に誰の目にも触れなかったわけではない。CNNによると、事件から数年後、スフェラッツァの家族の知人が本人に知らせないまま映像の一部をイタリアのドキュメンタリーへ提供していた。

しかし、その後もオリジナルのテープ全体が一般公開されることはなかった。映像資料の保存活動を行う「9/11 メディア保存グループ」のメンバーが、この短い映像を手掛かりに撮影者を調査し、スフェラッツァを特定した。

スフェラッツァは、オリジナルテープを長年保管していたものの、自分では映像を見返していなかった。CNNの取材では、当日の体験があまりにも強烈で、テープをほぼ忘れた状態で保管していたと説明している。その後、9/11 メディア保存グループのメンバーと直接会い、保存を目的としてテープを提供することに同意した。同グループは映像をデジタル化し、2025年5月30日に55分を超える映像を公開した。

2026年9月、ニューヨーク・タイムズもこの映像を改めて取り上げた。スフェラッツァは同紙の取材に対し、公開後も自分では映像を見ておらず、今後も見る意思はないと説明した。

映像の公開を認めた理由について、2001年9月11日に何が起こったのかを世界に知ってもらいたいから、そしてそれが何らかの役に立つことを願っているからだと述べた。

今年で同時多発テロから四半世紀が経つ。アメリカでは現在も、事件当時の映像などの一次資料の収集が進められている。

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