[シンガポール 11日 ロイター] - 11日アジア時間の原油先物は続伸し、主要2指標はともに1バレル=100ドルを超えて今週の取引を終える見通しとなっている。週間ベースで100ドルを上回るのは5月中旬以来。中東の主要な海上輸送路への攻撃が増加し、供給の混乱が長期化するとの懸念が高まっている。

0045GMT(日本時間午前9時45分)時点で、北海ブレント先物は1.05ドル(1%)高の1バレル=108.68ドル。米WTI先物は0.95ドル(同じく1%)高の103.45ドル。10日は両指標とも6%超上昇した。

週間ベースでは両指標とも13%近く値上がりしており、上昇率としては7月17日までの週以来の大きさとなっている。

イエメンの親イラン武装組織フーシ派は10日、西部の戦略的な港湾都市モカを掌握し、紅海の海上交通に一段の脅威となっている。一方、ペルシャ湾では最近のタンカー攻撃の激化を受け、ホルムズ海峡経由の航行が引き続き制限されている。

アナリストによると、イエメンからのサウジアラビアのエネルギー施設への攻撃は、イランとホルムズ海峡の枠を超えたエスカレーションを示すもので、より広い地域で混乱が長期化するとの懸念を高めている。

トランプ米大統領は9日、イラン中部ナタンズのウラン濃縮施設近くにある「ピックアックス山」を攻撃する可能性があると警告した。また、戦争は11月の中間選挙後に終結するとの見方を示した。

IGのアナリスト、トニー・シカモア氏は「情勢が悪化し、イランがこの紛争を可能な限り広く、長く引き延ばす姿勢を見せる中、WTIが3月初旬の高値である119.48ドルを再び試す可能性が高まっている」と述べた。

イランは、米国が同国の石油タンカー5隻を攻撃した後、9日にホルムズ海峡付近で船舶10隻を攻撃したと表明した。イラン革命防衛隊は、さらなる攻撃があれば対応をエスカレートさせるとしている。

価格追跡サービスのガスバディーによると、米国のディーゼル燃料の全国平均価格は10日、初めて1ガロン=6ドルを突破した。米・イラン戦争のほか、ウクライナによるロシア製油所への攻撃が供給を圧迫している。

アナリストらは、上昇相場が持続するかどうかは、世界最大の原油輸入国である中国次第だと指摘。中国が買いを継続すれば、供給の混乱の影響が増幅され、価格をさらに押し上げる可能性がある。

石油輸出国機構(OPEC)は10日公表した月報で、2026年の世界石油需要の見通しを日量38万バレル増に引き下げた。下方修正は5カ月連続となる。

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