[10日 ロイター] - 米ソフトウエア大手オラクルが10日発表した第1・四半期(8月までの3カ月)決算は、売上高が市場予想を上回った。企業による人工知能(AI)関連投資の拡大を背景に、クラウドコンピューティングサービスへの需要が堅調だった。また、通期の利益見通しを引き上げた。

オラクルの株価は引け後の時間外取引で約7%上昇した。

売上高は前年同期比30%増の193億ドルで、LSEGのまとめたアナリスト予想の191億4000万ドルを上回った。

今回の好調な決算は、オラクルのデータセンターへの巨額投資が実を結び、企業向け契約の獲得拡大につながっていることを示している。

第1・四半期末時点の受注残高は6640億ドルと、前四半期の6380億ドルから増加した。ビジブル・アルファのデータによると、アナリスト予想は6398億9000万ドルだった。

オラクルのヒラリー・マクソン最高財務責任者(CFO)はメディア向け説明会で、第1・四半期に新たに契約した売上高の大半は、半導体調達のための多額の現金支出を必要としないと述べた。

マクソン氏は「これらの受注の大部分は前払いや顧客持ち込み型ハードウエア、あるいは類似の仕組みによるもので、オラクルからの追加的な資本を必要としない」と説明。その上で「今四半期は受注残高から売上高への強い転換が見え始めており、これがクラウドインフラ事業の業績を押し上げた」と述べた。

オラクルの株価は今年、設備投資の急増がフリーキャッシュフローを圧迫しているとの投資家の懸念が高まり、20%超下落していた。7月には米格付け会社S&Pグローバルが、キャッシュフローの弱さと事業リスクの高まりを理由にオラクルの信用格付けを引き下げた。

投資家はまた、労働力や許認可、電力確保に絡む建設の遅れが伝えられる中、オラクルが参加する米国の巨大AIインフラ構築計画「スターゲート・プロジェクト」についても懸念している。

それでもアナリストは、データセンターの拠点拡大に伴い、オラクルの売上高が急加速すると予想している。同社によると、6─8月期に850メガワットの容量を稼働させた。

第1・四半期の設備投資は285億ドルで、うち純現金支出は約180億ドル。アナリスト予想は193億8000万ドルだった。

同社は2027年度(27年5月まで)の調整後1株当たり利益は8.10ドルと予想。従来予想の8.05ドルから引き上げられ、市場予想の8.07ドルを上回った。

27年度の売上高見通しは少なくとも900億ドルとした。

第2・四半期については、売上高が30─34%増加し、調整後1株当たり利益が1.85─1.93ドルになるとの見通しを示した。いずれも市場予想と一致した。

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