Maki Shiraki
[千葉市 9日 ロイター] - パナソニックエナジーの渡辺庄一郎最高技術責任者(CTO) は9日、全固体電池について、電池形状が角形で最大150度の高温環境でも使用可能な電池を開発したと明らかにした。150度でも使用できるコイン形と角形の産業用小型セルを26年度の10─12月期からサンプル出荷する予定。幕張メッセで開催された国際二次電池展での合同取材で述べた。
これまでの電池の形状はコイン形だけで、温度も最大125度までだったが、角形を追加し、対応可能な温度を引き上げた。渡辺CTOは、コイン形に比べ角形の方が「レイアウトがしやすくなる」とし、顧客が増える可能性があると指摘した。温度については、タイヤ空気圧用センサーや産業用ロボット向けセンサーなどだった用途が「温度が上がれば上がるほど、ユーザビリティがある」とし、150度でも使えるようになると「医療用(器具)の滅菌などに用途を展開できる」と説明した。
パナソニックエナジーはパナソニックホールディングスの電池事業会社。同社は全固体電池を、電気自動車向けではなく、まずは産業機械用や車載用のセンサー向けなどとして社会実装を進めている。サンプル出荷から1━2年後に量産化を目指す計画。
渡辺CTOはまた、ヒューマノイド(ヒト型ロボット)向け円筒型電池の開発も加速させる意向を示した。「現時点でビジネスが決まっているわけではない」と前置きした上で、ヒト型ロボット向けは限られたスペースでも搭載可能で、丸みを帯びた形状にフィットしやすい電池が求められることから、同社の円筒型電池との「親和性が高い」と語った。